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試験について

 このページでは、公害防止管理者の試験について詳しく述べてあります。受験に係る費用や試験科目などを掲載しているので試験を受けるときの参考にしてください。






◎公害防止管理者になるためには
 公害防止管理者の資格を得るには、2つの方法があります。まず1つ目の方法は公害防止管理者試験を受験し、これに合格すること。そして2つ目は講習を受けて公害防止管理者になる方法です。


 試験は科目合格制度が導入されています。そのため不合格だった場合でも、どれか1つでも合格した科目があれば、次に試験を受ける場合申請をすればその教科は受験免除になります。免除の期間は合格した年の初めから3年以内となっています。下の表はその例です。
 科目免除に関して、より詳しく説明している「試験免除について」のページもご覧ください。


例:大気関係第4種公害防止管理者試験の場合
試験科目 1年目 2年目 3年目 4年目
公害総論 免除 免除
大気概論 × 免除 免除
大気特論 × 免除 免除
ばいじん・粉じん特論 × × ×
合格判定 不合格
(科目合格)
不合格
(科目免除)
不合格 合格
(資格取得)
「○」は合格,「×」は不合格,「免除」は本人の申請により試験が免除されたことを示す。


 以上のように、1年目は公害総論しか合格できなかったので不合格です。2年目は前年に合格した公害総論は受験免除になります。しかし、2年目も大気概論、大気特論しか合格しなかったので不合格です。3年目は1年目に合格した公害総論、2年目に合格した大気概論、大気特論は免除になります。だから、ばいじん・粉じん特論のみ受験し合格すれば良いのですが不合格でした。4年目は公害総論に合格して3年を超えたので免除できません。4年目に免除になるのは大気概論と大気特論です。そして、公害総論、ばいじん・粉じん特論が合格になったので、大気第4種の公害防止管理者の資格を得ることができました。


 また、他の試験区分を受験する場合にも科目合格制度が適用となります。
 例えば、平成18年度以降実施された試験に1つでも合格した人が、他の試験区分を受験する場合、既に合格している試験区分の科目と同一の科目は申請することによって免除となります。
 しかし、注意していただきたい点はこの制度は平成18年度から実施の試験に適用という点です。そのため、平成17年度以前に受験をして合格された方が他の試験区分を受験するとなっても科目免除の対象にはなりません。
 科目免除についての例です。


例:大気第4種を合格した人が、大気第1種を受験する場合
大気第4種
試験科目
公害総論
大気概論
大気特論
ばいじん・粉じん特論
大気第1種
試験科目 受験状況
公害総論 免除
大気概論 免除
大気特論 免除
ばいじん・粉じん特論 免除
大気有害物質特論
大規模大気特論
合否判定 合格
(資格取得)


 平成18年度以降に実施された試験で大気4種に合格している場合、次に大気1種を受けるときに申請をすることで、同一の試験科目である公害総論、大気概論、大気特論、ばいじん・粉じん特論の試験が免除になります。したがって、残りの大気有害物質特論、大規模大気特論の試験に合格することで大気第1種の公害防止管理者資格を得ることができます。



 2つ目の講習によっても公害防止管理者になる場合、講習を受ける資格が関係してきます。
 例えば、技術士の資格を持っている方であったり、実務経験を○年以上必要であったりといった具合です。各試験区分によって講習が受けられる資格が異なるので注意してください。
 講習に関する詳しい情報は「講習によって公害防止管理者になるには」をご覧下さい。


 この試験は(社)産業環境管理協会が実施しています。正確な情報は、公式ホームページ等から得てください。


◎試験の日程予定


 この試験は例年、6月上旬〜中旬に官報に公示され、7月上旬から願書配布がはじまります。そして10月初旬ころ(例年10月第一日曜日)に試験が実施されます。ちなみに合格発表は12月中ごろとなっています。願書の請求等は(社)産業環境管理協会から確認してみてください。


◎受験手数料


 受験手数料は以下のようになっています。
試験区分 受験手数料
水質関係第1、3種公害防止管理者
大気関係第1、3種公害防止管理者
ダイオシキン類関係公害防止管理者
公害防止主任管理者
6,800円
水質関係第2、4種公害防止管理者
大気関係第2、4種公害防止管理者
騒音・振動関係公害防止管理者
特定粉じん関係公害防止管理者
一般粉じん関係公害防止管理者
6,400円


◎受験申し込みについて


 例年、受験申し込みは、試験センタ−及び各分室で配布されるほか、経済産業局や都道府県庁、主要市庁の環境関係部署でも入手することができます。
 また、願書を取りに行くことが困難な場合は、試験センターや各分室宛てに角型2号(A4サイズ)の返信用封筒(これは住所氏名を書き送料分の郵便切手を貼ったもの)を用意し、必要部数を書いたメモと一緒に郵送することで入手することができます。
 各分室の連絡先はコチラをご覧下さい→公害防止管理者試験センターと各分室の住所


 また、受験者の利便性を図るため、平成18年度の受験受付よりインターネットによる受験申込みができるようになります。


◎各試験区分の試験科目


 試験区分によって、受ける試験科目が変わってきます。
 試験科目は下の表を参考にしてください。



水質関係
科目/種類 公害総論 水質概論 汚水処理特論 水質有害物質特論 大規模水質特論
第1種
第2種
第3種
第4種

試験科目の範囲は下記の通りです。
公害総論
  • 環境基本法及び環境関連法規の概要に関すること
  • 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律体系に関すること
  • 環境問題全般に関すること
  • 環境管理手法に関すること
  • 国際環境協力に関すること
水質概論
  • 水質汚濁防止対策のための法規制に関すること
  • 水質汚濁の現状に関すること
  • 水質汚濁の発生源に関すること
  • 水質汚濁の機構に関すること
  • 水質汚濁の影響に関すること
  • 国又は地方公共団体の水質汚濁防止対策に関すること
汚水処理技術特論
  • 汚水等処理計画に関すること
  • 物理・化学的処理法に関すること
  • 汚水等処理装置の維持・管理に関すること
  • 測定に関すること
水質有害物質特論
  • 有害物質の性質と処理に関すること
  • 有害物質含有排水処理施設の維持・管理に関すること
  • 有害物質の測定に関すること
大規模水質特論
  • 水質汚濁物質の挙動に関すること
  • 処理水の再利用に関すること
  • 大規模設備の水質汚濁防止対策の事例に関すること


大気関係
科目/種類 公害総論 大気概論 大気特論 ばいじん・粉じん特論 ばいじん・一般粉じん特論 大気有害物質特論 大規模大気特論
第1種
第2種
第3種
第4種
特定粉じん
一般粉じん

試験科目の範囲は下記の通りです。
公害総論
  • 環境基本法及び環境関連法規の概要に関すること
  • 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律体系に関すること
  • 環境問題全般に関すること
  • 環境管理手法に関すること
  • 国際環境協力に関すること
大気概論
  • 大気汚染防止対策のための法規制に関すること
  • 大気汚染の現状に関すること
  • 大気汚染の発生機構に関すること
  • 大気汚染の影響に関すること
  • 国又は地方公共団体の大気汚染防止対策に関すること
大気特論
  • 燃料に関すること
  • 燃料計算に関すること
  • 燃焼方法及び燃焼装置に関すること
  • 排煙脱硫技術に関すること
  • 窒素酸化物排出防止技術に関すること
  • 測定に関すること
ばいじん・粉じん特論
  • 処理計画に関すること
  • 集じん装置の原理、構造及び特性に関すること
  • 集じん装置の維持・管理に関すること
  • 一般粉じん発生施設と対策に関すること
  • 特定粉じん発生施設と対策、測定に関すること
  • ばいじん・粉じんの測定に関すること
ばいじん・一般粉じん特論
  • 処理計画に関すること
  • 集じん装置の原理、構造及び特性に関すること
  • 集じん装置の維持・管理に関すること
  • 一般粉じん発生施設と対策に関すること
  • ばいじん・粉じんの測定に関すること
大気有害物質特論
  • 有害物質の発生過程に関すること
  • 有害物質処理方式に関すること
  • 特定物質の事故時の措置に関すること
  • 有害物質の測定に関すること
大規模大気特論
  • 拡散現象一般に関すること
  • 拡散濃度の計算法に関すること
  • 大気関係環境影響評価のための拡散モデルに関すること
  • 大気環境濃度の予測手法に関すること
  • 大規模設備の大気汚染防止対策の事例に関すること


騒音・振動
公害総論 騒音・振動概論 騒音・振動特論

試験科目の範囲は下記の通りです。
公害総論
  • 環境基本法及び環境関連法規の概要に関すること
  • 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律体系に関すること
  • 環境問題全般に関すること
  • 環境管理手法に関すること
  • 国際環境協力に関すること
騒音・振動概論 〈騒音関係〉
  • 騒音対策のための法規制に関すること
  • 騒音公害の現状と施策に関すること
  • 主要な騒音発生源に関すること
  • 騒音の感覚に関すること
  • 騒音の影響・評価と基準に関すること
  • 音の性質に関すること
〈振動関係〉
  • 振動対策のための法規制に関すること
  • 振動公害の現状と施策に関すること
  • 主要な振動発生源に関すること
  • 振動の感覚及び評価に関すること
  • 振動の影響に関すること
  • 振動の性質に関すること
〈騒音・振動関係〉
  • dBについての計算に関すること
  • 低周波音に関すること
騒音・振動特論 騒音関係〉
  • 騒音防止技術に関すること
  • 騒音の測定技術に関すること
〈振動関係〉
  • 振動防止に関すること
  • 振動の測定技術に関すること


ダイオキシン類関係
公害総論 ダイオキシン類概論 ダイオキシン類特論

試験科目の範囲は下記の通りです。
公害概論
  • 環境基本法及び環境関連法規の概要に関すること
  • 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律体系に関すること
  • 環境問題全般に関すること
  • 環境管理手法に関すること
  • 国際環境協力に関すること
ダイオキシン類概論
  • ダイオキシン類対策のための法規制に関すること
  • ダイオキシン類問題の背景に関すること
  • ダイオキシン類排出の現状に関すること
  • ダイオキシン類汚染の発生機構に関すること
  • 国又は地方公共団体のダイオキシン類汚染防止対策に関すること
ダイオキシン類特論
  • 大気関係ダイオキシン類対策に関すること
  • 大気関係ダイオキシン類対象施設に関すること
  • 水質関係ダイオキシン類対策に関すること
  • 水質関係ダイオキシン類対象施設に関すること
  • 測定に関すること


主任管理者
公害総論 大気・水質概論 大気関係技術特論 水質関係技術特論

試験科目の範囲は下記の通りです。
公害概論
  • 環境基本法及び環境関連法規の概要に関すること
  • 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律体系に関すること
  • 環境問題全般に関すること
  • 環境管理手法に関すること
  • 国際環境協力に関すること
大気・水質概論 大気概論関係〉
  • 大気汚染防止対策のための法規制に関すること
  • 大気汚染の現状に関すること(有害物質に関することを含む。)
  • 大気汚染の発生機構に関すること(有害物質に関することを含む。)
  • 大気汚染による影響に関すること
  • 国又は地方公共団体の大気汚染防止対策に関すること
〈水質概論関係〉
  • 水質汚濁防止対策のための法規制に関すること
  • 水質汚濁の現状に関すること(有害物質に関することを含む。)
  • 水質汚濁の発生源に関すること(有害物質に関することを含む。)
  • 水質汚濁の機構に関すること
  • 水質汚濁の影響に関すること
  • 国又は地方公共団体の水質汚濁防止法対策に関すること
大気関係技術特論 〈大気特論関係〉
  • 燃料に関すること
  • 燃料計算に関すること
  • 燃焼方法及び装置に関すること
  • 排煙脱硫技術に関すること
  • 窒素酸化物排出防止技術に関すること
  • 測定に関すること
〈ばいじん・粉じん特論関係〉
  • 処理計画に関すること
  • 集じん装置の原理、構造及び特性に関すること
  • 集じん装置の維持・管理に関すること
  • 一般粉じん発生施設と対策に関すること
  • 特定粉じん発生施設と対策、特定粉じん測定に関すること
  • ばいじん・粉じんの測定に関すること
〈大規模大気特論関係〉
  • 拡散現象一般に関すること
  • 拡散濃度の計算法に関すること
  • 大気関係環境影響評価のための拡散モデルに関すること
  • 大気環境濃度の予測手法に関すること
  • 大規模設備の大気汚染防止対策の事例に関すること
水質関係技術特論 汚水処理特論関係〉
  • 汚水等処理計画に関すること
  • 物理・化学的処理法に関すること
  • 生物的処理法に関すること
  • 汚水等処理装置の維持・管理に関すること
  • 測定に関すること
〈大規模水質特論関係〉
  • 水質汚濁物質の挙動に関すること
  • 処理水の再利用に関すること
  • 大規模設備の水質汚濁防止対策の事例に関すること


 以上のように、試験区分によって受ける科目が違ってきます。



◎試験について



 試験は科目ごとに多肢選択方式による五者択一式の筆記試験で、答案用紙はマークシート方式となっています。試験時間は試験の科目によって異なります。
 科目別出題数や試験時間などの詳しい情報は、次の項目「試験科目別出題数及び試験時間について」を参照してください。



◎試験科目別出題数及び試験時間について


 試験科目別出題数は下の図をご覧ください。なお、図をクリックしていただくと、大きく表示されます。



 試験の区分別・科目別時間割表は下の表をご覧ください。なお、図をクリックしていただくと、大きく表示されます。




 公害防止管理者試験に関する詳しい情報については「産業環境管理協会」のホームページも参考にしてください。


旧制度についてはこちら


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