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第41回 環境に配慮したコンビニ(ローソンの環境集約店(広島県呉市))に行ってきました!!


 広島県呉市にあるローソンの環境集約店に行ってきました!!


 以前からホームページで告知されていたので知っていました。公害防止管理者のホームページにかかわっている人間としてはこういう環境系の面白いものはぜひ見に行ってみたいと思い、見学に出かけました。


 この環境集約型ローソンについては詳しくはローソンのHPに書いてあります。
 例えば、『2006年度の既存店対比で、電気使用量は13.6%減となり、CO2排出量は年間17,700kgの削減を見込んでおり、その削減量は森林面積に換算すると約14,992坪となる』そうです。ローソンHPより引用)
 ローソンではおそらく、今後このような環境配慮型の店舗は増えていくものと思われます。


 パッと見た感じ普通のローソンとそんなに変わった様子は見られません。一体どこが環境集約店何だろうかと店の周りをグルっと見て回ると「地球にやさしい 環境配慮型店舗のご案内」というポスターが掲げてありました。


 下の写真が、どこが環境に配慮した造りになっているの説明してあるポスターです。詳しい内容は、ポスターに以下のように紹介されていました。

  1. 太陽光発電
    屋根の上には太陽光発電パネルがあります。太陽の光をクリーンな電気エネルギーに変えてその電気をお店に活用しています。
  2. 雨水の利用
    お店の屋根に降った水を貯めて、冷蔵庫やエアコンの室外機にその雨水をかけて冷やし、電気を使う量を減らしています。
  3. 外の壁と屋根
    熱を伝えにくい素材の屋根や壁で、無駄な熱エネルギーの放出を防ぎエアコンの負担を軽くします。
  4. LEDの看板
    看板の照明を、蛍光灯に比べ約半分の電力で光るLEDにしています。
  5. ガラスではない窓(ポリカーボネイト)
    ガラスに比べて熱線を通しにくいポリカーボネイトの窓で、太陽の熱が入ってくる量を減らし、エアコンの負担を軽くします。また割れにくいので安全です。
  6. スケルトン天井
    「無駄を無くすこともエコ」をテーマに、天井を付けていません。このような方法をスケルトン天井と言います。
  7. 店内すべての照明
    お店の照明を、蛍光灯に比べ約半分の電力で光るLEDにしています。また明かりの色で演出しています。
  8. 光ファイバー照明
    トイレ照明の電気を節約する為、光ファイバーで集めた昼の太陽光でトイレ内を一部照らしています。
  9. 販売用冷蔵庫の省エネ
    冷蔵庫の中のコンプレッサー(冷気を作る機械)を店の外に出すことで、機械から出る熱を減らし、エアコンの負担を減らします。
  10. 油の酸化抑止装置
    フライヤー(からあげクンなどのフライドフーズを上げるための機械)に油が長持ちするような設備をつけています。
  11. 節水型トイレ
    男子用の小便器は大便器より流す水の量が少ないです。更に水の量を節約している小便器を採用しています。

 以上


 なるほど、数多くの項目で環境に配慮してある造りになっていることがわかります。ちなみに、これらの設備を採用することによる効果がローソンのHPに詳しく数値化してありました。


 しかし、気になる点が一つ!


 「設備設置による環境負荷が計算されていません!!」
 これだけの設備を設置するに当たりかなりの電力が消費され、CO2を排出しているはずです。それも計算の中に入れた上で、何年後に電気消費量低下やCO2排出量低下のメリットが出てくるのかを示すことが大切なのではないかと思います。


 そうしないと本当の意味での効果は見えてこないのでは!!


(めたのさえた   2009.01.09掲載)


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